状況図とダイヤグラムどちらを書くべき?⑤〜2021年度10月31日実施日能研公開模試より〜

気になった問題

こんにちは。家庭教師のとしです。

前回に引き続き、先日行われた日能研公開模試より、速さの問題を取り上げてみたいと思います。

解説には、進行グラフ(ダイヤグラム)用いての説明が記載されていました。

動きが単純なので、進行グラフを書いても良いとは思いますが、グラフを書くの簡単ではなく、苦手なお子様も多いと思います。

そこでお子様の再現性を考え、あえて今回は状況図で解いてみようと思います。

問題

解説

状況図の作成

状況図は基本的に文章の流れのまま、図示していけばOKです。

枠を用意する

AとBは同時にスタートするので、○をつける。

AがQ地点に到着する

●をつけます。BはAよりも遅いので、Qより前の適当なところに●をつけます。Qに近すぎると、その後の状況が図示しにくくなります。

AがQに到着してから40秒後にBとすれちがう

□をつけます。時間も同時に記入していきましょう。

BはAとすれちがってから35秒後にQに到着する

■をつけます。ここで、A40秒で進んだ距離B35秒で進んだ距離が等しくなることがわかります。

距離が等しくて、時間がわかっていれば、あれを使いたくなりますよね。

ちなみに、Aは速さを遅くしているので、Bの35秒で進む距離よりも短くなるため、長さを少し短くします。

AとBが同時にPに到着する

△をつけます。これで完成です。

⑴☆ ⑵☆ 図が書ければ簡単

⑴・⑵は状況図が書け、速さと比の知識があれば簡単に解けてしまいます。この2問は確実に拾いたいところです。

⑶☆☆☆

まずは、どこが120mになるのかをつかみましょう。

Bの●〜■までの距離が120mとわかれば、Bの速さが求まり、AとBの速さの比が7:8であることから、遅くした後のAの速さを求めることができます

あとは、■〜△において、旅人算の追いかけであることに気付けば、終了です。(比で解くことも可能です)