今回は、状況が複雑な速さの問題を扱ってみたいと思います。
結論から申しますと、状況が複雑な速さの問題は,
- 同時刻の位置関係を整理した状況図を書く←今回!
- ダイヤグラムを書く
この2点を意識しましょう。頭の中だけで考えるのは絶対にやめましょう!!
問題 2015年度青山学院中等部より
本問は、2人の距離の関係を表したグラフ(←難関校では頻出!)が出ているので、一見すると難しいのですが、速さと比の知識は不要で、旅人算の知識があれば解くことができます。
旅人算の知識で解くには、同時刻の位置関係を整理する必要があります。
では、実際どのような図を書けば良いのかを本問を通じて考えてみたいと思います。
では,問題を呼んで頂き、グラフが何を表しているか考えてみて下さい。
解説
まずは,グラフの意味を理解しましょう
ポイントとして,グラフの折れ曲がりに注目しましょう!グラフの折れ曲がりは,花子か次郎に何かが起きたことを意味しています。
さて状況がつかめたら,図を書いていきます。
段階を追って書いていきますので,一つ一つしっかりと理解してみて下さい。
書き始めのポイント
- 図は大きく書きましょう!家と郵便局,郵便局と駅の距離感は気にしなくて大丈夫です!
- 花子と次郎の間は離して書いてあげましょう!→距離や時刻をメモしていくので!
12時3分の状況を表していきます
- 遅い方(今回は次郎)に合わせて、書き始めるようにしましょう。
- 位置に関しては、〇→●→□→■...と白黒交互に書いていくようにしましょう。
- 距離の180mに関しても、長すぎても困りますが、あまり気にせずに書いていきましょう。
12時10.5分の状況を表していきます
次郎が郵便局に着いた状況を表していきます
次郎が郵便局を出るときの状況を表していきます
花子が駅に着いたときの状況を表していきます
完成形
ということで、今回は同時刻の位置関係を整理しながら解いてみましたが、本問はもちろんダイヤグラムを用いても解くことができます。
ダイヤグラムについても非常に重要ですが、メリット・デメリットがありますので、次回詳しく触れていきたいと思います。