こんばんは。今回から2回に渡り,2021年度第3回豊島岡女子学園中学の算数の簡易解説をアップしていきます。
まずは,2021年度の入試結果をこちらからご覧下さい。
算数の合格者平均と受験者平均が20点近く離れていることに気づくことができます。
算数のできる子が相当多く受験し,算数がかなり合否に影響を与えていることが推察できます。
ところで,例年過去問集には第3回に関しては解答のみ掲載されており、解説が掲載されておりません。
ですので,豊島岡女子を目指している方に役立つよう,毎年どこよりも早く解説をアップしております。
さて,例年との比較ですが,今年度は全体的に難しいなと感じました。平易な問題もあるものの,4番以降は毎度のことながら,特に6番の図形の切断はかなり厳しい出題でした。
3番までミスなく解き,4番以降で何とか⑴だけでも死守していきたい こんな戦略でしょうか。
それでは,今回は前半部分,1番〜3番まで触れていきます。
1番
問題
解説
(1)☆
平易な計算問題でした。
(2)☆
指示通り48〜62までの和を求め,その結果を7で割りましょう。
(3)☆☆
よく見る場合の数に関する問題です。もしかしたら,N進法の問題と勘違いした生徒さんがいたかも…。
数字の並びがN進法の問題と似ているので…。
ちなみに,2021年度SAPIX6年生4月マンスリー,2番の⑶に似たような出題の問題がありましたので,
そちらも参考になるかなと思います。
(4)☆
このタイプの問題は,表を用いて整理をしましょう。
生徒の人数が200人以上250人以上とあり、人数はもちろん整数でなければならないことから,
生徒数が決まってきます。
2番
問題
解説
(1)☆
平易な食塩水の問題でした。天びん図または面積図でさっと解いてしまいましょう。
(2)☆
このタイプの年齢算は,式で解いた方が良いです。
方程式になってしまいますが,このレベルは難関校では必須です。是非処理できるようにしましょう。
(3)☆
解説のポイントを是非参考にしてください。62がどれとどれの和にあたるのかがポイントでした。
(4)☆
平行四辺形を題材とした,相似比・面積比に関する問題です。
解き方はいくつかあると思いますが,高さ共通→面積比=底辺比 を用いて解いてみました。
3番
問題
(1)☆
AとD→150分 AとCとD→75分 とあるので,水そうの容積を150と75の最小公倍数150としてあげると,
いつもの仕事算に持ち込めると思います。
(2)☆☆
仕事算とつるかめ算をミックスさせた頻出問題です。文章から状況を整理するのがやや難しいかもしれませんが,後半のことを考えると何とか正解しておきたい問題です。
テキストで一度は触れたことがある人が多いとは思いますが,差がつく問題だと思います。